予算 budget 2004 5 12
子供に小遣いを与える時に、
親は、どうやって与えるでしょうか。
子供に、予算要求をさせるでしょうか。
たとえば、
携帯電話代 8230円、
お菓子代 2390円、
電車賃 2640円、
雑貨代 1570円、
昼食代 1810円、
本代 2920円、
ゲーム代 1160円。
小遣いの予算要求額 20,720円。
こういう予算要求に対して、
親は、予算要求の中身や、その積算根拠を査定して、
小遣いの予算額を決定しているでしょうか。
ヒマな親ならば、そうするでしょう。
しかし、これでは、忙しい親にとっては、困るでしょう。
ところが、政府や地方自治体の予算編成の仕組みは、
そうなっているのです。
ですから、政府や地方自治体の予算担当者は、「当然」、忙しい。
しかし、残業手当は、たくさん、もらえるでしょう。
このような「積上げ方式」で、予算編成をしているから、
首相や知事が、行政改革と叫んでも、何も変わらない。
いや、変われない。
基本に戻るべきです。
子供に小遣いを与える時は、
たとえば、2万円を渡して、
途中で、小遣いが足りなくなっても、
その金額で、やり繰りしなさいと言うでしょう。
余れば、翌月の小遣いの予算に充当しなさいと言うでしょう。
政府や地方自治体の予算も、そうすべきです。
昔は、「積上げ方式」でも問題なかったのですが、
今では問題があります。
これでは、予算が硬直化してしまいます。
いつまでも、惰性のままで、予算編成をするのは、やめましょう。
これでは、「習慣の奴隷」となっています。